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障害をもった子どもたちのサッカーグループ「エスペランサ」によばれて、合宿の中のひととき、ネイチャーゲームで自然とふれあう時間をいただきました。

初日夜から翌日午後までが私たちの担当の時間。皆が到着した日は、小雨のため室内での活動になりました。

<ノーズ>とあわせた自己紹介の後、生き物カードでグルーピング。

<動物ジェスチャー>では、大人も子どもも力をあわせてグループごとに生き物をジェスチャーで表現しました。ゾウ、カメ、ヘビ、ワニ…見事な熱演で、部屋中が拍手喝采。

<天敵と獲物>では、ヘビとネズミ、ライオンとシマウマなどになり、「食う食われる」の攻防を繰り広げてくれました。かなり本気モードで迫力です。

最後は明かりを消し、窓の外の森を眺めながら、夜の生き物の気配をに思いめぐらせました。

2日目は雨があがり、気持ちのよい青空の下、午前中は、<ラインナップ>で誕生日順に並ぶアイスブレイクからはじまり、<フィールドビンゴ><感触の宝箱><森の美術館><目かくし歩き>。

<感触の宝箱>は、何度ももってきては箱の中の人口物と、拾ってくる自然物の手触りを確認する中で、だんだんこだわりがでてきて、より近い手触りのものを子どもたちが次々もってくるのがとてもおもしろかったです。低学年にとてもよい活動ですね。

<目かくし歩き>では、大人と子どものペアで、目以外の感覚を研ぎ澄ませてまわりの自然を探索しました。目かくしをして歩くなんてめったにない経験。どんな発見があったのでしょう。中には時間切れで、お父さんを目かくしてつれていきたかったところまでいけなかった子どもが心底くやしがっている姿がありました。それくらい本気でお父さんを案内していたんですね。

障害をかかえた子どもとご家族。どんなことが難しいのか、移動その他にどれくらい時間がかかるのか、集中力はどうなのか、どれくらい理解できるのか、知らないことがいくつもあったので、担当メンバーはずいぶん思案しましたが、子ともたちは、実に元気いっぱいで、表情豊かでした。

手足に不自由があっても、ギブスをしていても、サッカーのときは力いっぱい走るそうで、「見ている方が元気をもらいます」と、エスペランサのボランティアの方がおっしゃっていました。

こういう子どもたちご家族に、少しでも自然そのものに目をむけ、「楽しいなぁ」と思ってもらえる機会をつくれたこと、そして案内側もたくさん刺激を受けられたこと、本当によかったなぁと思います。

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日時:2013年8月23日(金)~24日(土)
場所:横浜市少年自然の家赤城林間学園(群馬県)
主催:エスペランサ
参加者:肢体不自由児の子どもとご家族、エスペランサボランティア約50名
自然案内人:小滝、落合、貝沼、杵淵、平井、三好