心配されていた雨があがり日中も雲が多いものの晴れ渡りました。当初地面が雨の影響で特に草地で触ると濡れましたが活動中は制約なく展開できました。最初に売店前に集合して場所は小動物園の手前の大池に面する広場になりました。
何より先に人がこないとどうにもならないのでチラシと案内図を移動しながら公園を訪れている子連れの家族を中心に声をかけて配ってPRしていきます。落合さんと私(けんちゃん)で移動途中に声をかけていきました。なかなか警戒されることも多くうまくいきませんでしたがそれでも5、6組の家族に声をかけることができチラシと案内図を受け取ってもらいました。一方先に到着した杵渕さん、三好さん、中村さん、落合さんがフィールドで準備に入りました。各自が準備してきたゲームは次のとおりです。
森の美術館(杵渕):額縁に見立てた真ん中を四角に切り抜いた3種類の大きさの型紙、サインペン、付箋紙
感触の宝箱(落合):巾着袋、「何か(紙やすり他)」
木の鼓動(中村) :聴診器、バンダナ
色あわせ(三好) :色あわせカード
鏡(三好) :卓上鏡(折りたたみ鏡)
色いくつ(関野)
音いくつ(関野)
動物カード(関野):動物カード
この中で一番好評だったのは森の美術館。杵渕さんのさりげないアプローチと言葉かけですっと活動に入れたようです。親子でわたしたちがそばにいなくとも自立して発見しタイトルを考えて取り組まれている姿、微笑ましい風景もありました。最初は型紙を持ったまま鳩を追い回していた4人組みの子供たちも本当に大丈夫なのかと気になりましたが腰を降ろしてついたタイトルは「笑顔の家族」とか!ほかに「ゆずりあい」とかこちらまでこころがとろけるような名まえが目立ちました。ほんと信じてみるものですねと思いました。
卓上鏡(折りたたみ鏡)を使って鏡を通じてみるプログラムは「これは面白い」と大人たちも感嘆の声があがりました。当たり前に見える風景が鏡を使っただけで不思議にみえてきて鏡を使うだけで普通見られない角度から見えるのが新発見の連続でしたね。
感触の宝箱の場面で親子がかわるがわる巾着袋の中にあるものに手を突っ込んで不思議そうな顔をしながら確認しまわりのあらゆるものを触りながら探す風景は自然だけでなくいつもは見守る側に徹する形になりやすいお父さんも楽しそうでした。
色あわせ・・・担当してくださった方みていませんでした。ごめんなさい。一家族みえてたようですよね?
木の鼓動でも聴診器を木に当て「ぽこぽこと音がするよ」と不思議そうな顔やっちゃいけないのに大地に聴診器を当てることまでする始末、大地の鼓動が聞こえただろうか?
同じプログラムでもひとつひとつ風景があり出会った家族ごとにストーリーがありドラマがありました。もう一度振り返ることができないような温かい雰囲気と暖かい春の日差しの下でかけがえのない時間にほんの一端ですが関われたのがとても嬉しく思いました。 文責 関野研一